【中受算数】テストになると急にでききなくなる子が見落としているたった1つの考え方

算数解説

中学受験の集団塾に通っていると、多くのテストを受けると思います。

お子さんの点数でお悩みの保護者の方も少なくないでしょう。

特に算数では

  • 「教科書の問題は解けるのに、テストになると途端にできなくなってしまう」
  • 「テストの時は解けなかった問題でも、家で解説を見るとすぐ理解できるな…」

といった悩みをお持ち方が

多くいらっしゃるのではないでしょうか。

テストになると点数が取れなくなってしまうのは算数あるあるです。

 

しかし、今のまま勉強をし続けると、テストで点がずっと取れないままの可能性が高いです…!

逆に、ある考え方さえ知っておけば、テストの点が飛躍的に上がるかもしれません!!

そこで、本記事では 普段の算数の勉強の際に、意識していただきたい重要な考え方をご紹介いたします!

 

なぜテストになると正解できないのか

そもそも

なぜ、教科書の問題なら解けるお子さんでもテストになると点数が取れなくなってしまうのでしょうか。

なぜ、テスト問題の解説を見ると一瞬で納得できる問題でも、テスト中は解けないのでしょうか。

それは

「どのように解法を使うか(how)」を分かっていても

「なぜその解法を使うか(why)」を分かっていないからなんです!

詳しく説明しましょう

 

塾で「どのように解法を使うか」をマスターしている

お子さんが通っている塾のテキストをご覧いただくと、単元ごとにきれいに分類された構成になっているはずです。

  • つるかめ算
  • 和差算
  • 消去算
  • 差集め算

というように、使う解法ごとに単元がわかれています

そして、その単元の最初のページには例題と解法、そして基礎問題が載っていることが多いです。

ですので、テキストを使った授業の進み方としては

  1. 「この問題は○○算を使います」
  2. 「○○算はこう使います」
  3. 「では実際に○○算を使ってみましょう」

という授業展開になるわけです。

 

こういった解説を聞き、授業ではその単元の問題で

どうやって○○算を使うか」、「□□の公式をどう使うか」を実践練習するため、

結果として、「どのように解法を使うか(how)」をマスターすることができます

 

テストでは「どの解法を使うか」から考えねばならない

一方、テストの問題を解くとなると話が変わります。

テストは多くの場合

複数の単元の初見問題ランダムで出題されます。

ですので、テスト中、お子さんは「どの解法を使うか」から考えなければなりません

しかし、「どのように解法を使うか(how)」だけしかマスターできていないお子さんは、目の前の問題にどの解法を使えばいいかわからなくなってしまうことが大変多いです。

それゆえ、

「教科書の問題は解けるのに、テストになると途端にできなくなってしまう」

ということになりますし

逆に「どのように解法を使うか(how)」は理解できているからこそ

「テストの時は解けなかった問題でも、家で解説を見るとすぐ理解できるな…」

ということにもなるわけです。

 

結論:「なぜその解法を使うか」を理解する

テストで正解するためには

「どのように解法を使うか(how)」はもちろんですが

「なぜその解法を使うか(why)」を理解している必要があります

具体例で詳しく説明しましょう。

例題

例えば、このような問題がテストに出題されたとします。

問題

100円のシュークリームと150円のジュースを合わせて15個買ったところ代金は2000円となりました。それぞれ何個ずつ買ったことになるか求めなさい。

一見、どのように解けばいいのかわからないため、地道にいろんな場合を試してしまいそうですが、それでは時間内に終わらなくなってしまいます。

しかし

「2種類の合計がわかっていて、それぞれの配分が知りたい時はつるかめ算を使う」

という「なぜその解法なのか(why)」を理解できていれば、

この問題は

「個数の合計と金額の合計の2種類の合計がわかっていて、それぞれの配分を求めたいから、使うのはつるかめ算だ」

と判断できます。

あとは、面積図や置き換えの考え方など、塾で習ったつるかめ算の解法で解けばOKです。

この様に、

「なぜその解法なのか(why)」を理解できているとテストで見た瞬間に解ける問題が飛躍的に増えます

 

普段の勉強のポイント

「なぜその解法なのか(why)」を理解するために、普段の勉強で意識していただきたいのは

問題のパターンを言葉にする練習です。

前述のとおり、普段の集団塾の授業もしくは宿題では、多くの実践問題を扱い「どのように解法を使うか(how)」の練習をすると思います。

実践問題を解いていると、そのうち

「こういう感じの問題はこの解法を使うんだ」

「この解法を使う問題はだいたいこんな問題だな」

という感覚を持てるはずです。

その感覚をぜひ言葉にしてみましょう。

 

間違っていてもかまいませんので、自分の言葉で、「問題のパターン」と「使う解法」のセットを言葉にしてください。

この「パターン化」を普段の勉強で意識的して行うことで、「なぜその解法なのか(why)」を感覚的にでも理解することができます。

 

もちろん、

単元によって「どんな時にその解法を使うのか」は異なりますし

すべての単元のパターンを自分の言葉で表す必要もありません。

難しければ「こういう時はこの解法」と、暗記してしまっても問題ありません。

お子さんのキャパシティに合わせて進めていただくのがベストです。

ぜひ普段の勉強に取り入れてみてください。

 

なお本サイトでは、いくつか定番単元を解説しておりますので、ご参考にしていただければと思います。

 

まとめ

本記事では、

「教科書の問題は解けるのに、テストになると途端にできなくなってしまう」

「テストの時は解けなかった問題でも、家で解説を見るとすぐ理解できるな…」

といった悩みをお持ち方向けに

普段の算数の勉強の際に、意識していただきたい考え方をご紹介いたしました!

 

テストになると点を取れなくなってしまう子は

「どのように解法を使うか(how)」を分かっていても

「なぜその解法を使うか(why)」を分かっていない

 

普段の勉強では

「なぜその解法を使うか(why)」を理解するために

「パターン化」を意識してみる。

以上です。

 

ぜひご活用ください!

最後までご覧いただきありがとうございます!

みなさんの中学受験がステキな経験になりますように。

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