中学受験に向け、集団塾に通っていると
- 「うちの子は本当にこのままで合格できるのかな」
- 「周りの子はこんなにできているのにな」
と不安になることもあるとおもいます。
そういった漠然とした不安から
- 「個別指導にも通った方が良いのかしら」
- 「個別指導の塾に行けば成績は上がるのかな」
と考えたことのある、保護者の方も少なくないはずです。
しかし、その決断…
ちょっと待ってください!!
その考え方で個別指導に通い始めると、後悔する可能性が非常に高いです…!!
そこで、本記事では、「個別指導の塾にも通おうかな」とお考えの保護者の方向けに、
個別指導の塾に通い始める前にまずやって欲しい3つのこと
をご紹介いたします。
【前提】個別指導塾は魔法使いじゃない
変なことを言うようですが、そもそも個別指導塾は魔法使いではありません。
個別指導に入れば偏差値40の子の成績が一気に偏差値60まで勝手に上がるということはありませんし
家でゲームばかりしている子が、何も言わなくても前のめりに勉強に励んでくれるようになるわけではありません。
個別指導の講師が、お子さんの成績を急激に上げることや勉強習慣をガラッと変えることはできない、ということです。
もちろん、個別指導の塾講師の皆さんも素晴らしい授業をしてくださいますが、どんな個別指導を受けるにしても、「個別指導に通えば自動で成績が上がる」ということはないのが現実です。
何が言いたいかというと、
個別指導に通うかどうかは非常に慎重に判断しなければならない
ということです。
個別指導塾に通うことで成績が上がるか、学習習慣が変わるかはやってみるまでわかりません。
絶対に成果が上がるとは言えません。
しかし、お子さんの勉強の負荷は確実に上がります。
もちろん、保護者の方の大切なお金も時間もたくさんかかります。
だからこそ、個別指導に通うかどうかの判断は非常に慎重にしていただきたいのです。
その判断をする上で、保護者の方にやっていただきたいことが3つあります。
この3つを実践したうえで個別指導に通うかどうかを判断しましょう。
逆に、この3つを実践したうえで個別指導に通えば、後悔する可能性はグッと下がります…!
早速ご紹介しましょう。
【1つ目】塾のカリキュラムの整理
やって欲しいこと1つ目は、今通っている集団塾のカリキュラムの整理です。
- どの教材は学習習慣がついていて、どの教材は手を付けられていないのか
- どの単元は正解が多くて、どの単元は間違いが多いか
といった分類をしてみましょう。
というのも、そもそもお子さんの成績を上げる上では、集団塾のカリキュラムについていくことが最も重要です。
集団塾のカリキュラムについていければ、おのずと成果はついてきます。
ですので、もし個別指導塾に通うか悩んでいるようでしたら、まずはカリキュラム整理を行い
- 集団授業で扱った問題は理解できているのか
- 復習はできているのか
- 宿題はこなせているのか
- どの単元は正解が多く、どの単元は間違いが多いのか
- どの教材は手を付けられていて、どの教材は手をつけられていないのか
を整理して把握しましょう。
これらを整理できれば、個別指導に通う前に解決すべき課題をご自身で発見できるかもしれませんし
その対処方法も見えてくるかもしれません。
「このままで大丈夫なのかな…」という漠然とした不安も、現状を整理することで解消の糸口が見えます。
正確さや緻密さは60%程度で問題ありませんので、まずはカリキュラムの整理をしてみましょう。
【2つ目】課題分析
やって欲しいことの2つ目は、課題分析です。
- 苦手な科目/単元はなぜ苦手なのか
- なぜ間違えてしまうのか
といった自分なりの分析をしてみましょう。
というのも、お子さんの学習を観察し、分析するチャンスが一番あるのは、保護者の皆さんだからです。
もちろん個別指導塾に通えば講師の方が分析してくださいますが、見ることのできる時間が圧倒的に限られます。保護者の皆さんが分析をしない手はありません。
ですので、もし個別指導塾に通うか悩んでいるようでしたら、
- どの科目が苦手なのか
- その科目のどの単元が苦手なのか
- 正解できないのはなぜなのか
- 今の勉強方法のどこに問題があるか
といった分析を行ってみましょう。
カリキュラム整理と同様に、分析をしてみれば個別指導に通う前に解決すべき課題をご自身で発見できるかもしれませんし、その対処方法をお子さんと話しあって実践してみることも可能です。
仮に個別指導に通うとしても、保護者の方がお子さんの勉強の課題を把握しているかしていないかでは塾講師と保護者様の間のコミュニケーションの内容も質も全く異なります。
自分なりの仮説で結構ですので、お子さんの勉強の課題を言葉にしてみましょう。
なお、算数に関しては本サイトで分析のポイントをご紹介しておりますので、気になる方はこちらをご覧ください!
【3つ目】子供とよくよく話し合う
やって欲しいことの3つ目は、お子さんとよくよく話し合うことです。
- どの科目は好きで、その科目は嫌いか
- 勉強時間は多すぎないか、辛くないか
- まだ勉強時間を増やすキャパはあるか
といったことをお子さんと話し合ってみましょう。
3つのなかでこれが最も大切とすら言えます。
というのも、勉強をするのは他でもなく、子供達です。
受験をするのも子供達ですし、中学受験に伴ういろんな感情を味わうのも子供達です。
塾に通うのも子供達です。
もちろん、保護者の皆さんが多くの時間・お金・想いを中学受験にかけているのは承知しておりますが、中学受験は子供たちのものです。
結果も子供たちが一番受け止めます。
ですので、個別指導にも通おうか悩んだ場合は
- 勉強時間を増やせるか
- 苦手な科目にもう少し多くの時間を使えるか
- 追加で塾に通うとしたら大変すぎないか
といった点に関して、お子さんと話し合いましょう。
さらに言えば
- 勉強は楽しいか
- 塾は楽しいか
- 勉強の量は多すぎないか
- そもそも中学受験をしたいと思うか
- どんな中学校に興味があるのか
といったことまでお子さんに聞いていただきたいです。
親子でこれらの点が擦りあっていない場合、お子さんも保護者の皆さんもハッピーな結果にはなりません。
個別指導に行く行かないに関わらず、お子さんの声によくよく耳を傾けることは大変重要です。
【まとめ】
本記事では、個別指導塾にも通おうか悩んでいらっしゃる保護者の方向けに
個別指導に通う前にやっていただきたい3つのことをご紹介しました。
実践するべきことはこの3つです。
- 塾のカリキュラム整理
- 課題分析
- 子供とよくよく話し合う
この3つを実践したうえで、個別指導に通うかを判断しましょう。
むしろ、この3つの作業は個別指導塾に通い始めてからも続けることですし、仮に通わない選択になったとしてもこの3つの作業を実践することはとても大切です。
ぜひお試しください!
皆さんの中学受験がステキな経験になりますように。